クローズはつらいよ


施設長大久保です。

今日は障害者就労あるあるを一つお話ししようと思います。

お仕事に就くとき、オープンかクローズかどちらがいいのでしょう?

できれば、病気の事は知られたくないなぁ、などとクローズの就労を望む方も多いと思います。

クローズ就労は仕事の種類も多いし、より高度な仕事ができたり、収入の高い仕事もたくさんあります。

でもクローズ就労は覚悟が必要です。雇用側は皆さんの履歴書や経歴書を見て、高学歴であったり、貴重な資格を持っていたりなど、職務能力の高さに注目し、期待して雇用します。

当然、要求レベルは(もちろん収入も)高くなり、高度な結果を求めてきます。

ところが、精神疾患など離職期間が長いと思ったより持続できない、集中できない、など思うように力を発揮できないことがままあります。

短期的にバリバリ仕事こなしても、継続できないとか、仕事ぶりがいいのでと仕事量が増えたり、責任を与えられたけども、期待に応えられない場合もあります。

あるいは昼食時などの服薬を見られたくないとか、病気に由来する挙動で他人の目が気になり集中できないなどの弊害もあります。

それで直ちに解雇とはなりませんが、むしろ、自信がなくなったり、ストレスが発生して、障害再発が危惧されます。

オープンであれば病気由来の障害に対し合理的な配慮を受けられますし、定着支援など福祉的なサポートも受けられます。

また、オープンでも職務能力によっては配慮された中で高度な仕事を任せられるケースも多くあります。

例えば、最近のハローワーク求人に光学技術者の募集がありました。

専門知識や高い技術力を要求する仕事が障害者向け求人にも存在します。

調査によると、定着の可否を決めるのは障害の重さよりも障害の理解度だそうです。

皆さんもご自身をよく理解した適切な就労を実現してください。

そして、そのために必要な福祉サービス利用をお勧めします。