就労移行の個別訓練


施設長 大久保です

先日、スタッフミーティングのなかで利用者の訓練について話していたら、ふと就労移行の個別訓練のあり方とは何だろうと感じました。
もちろん、就労に向けた訓練であるのは前提です。

ライフスキルやSST、ビジネスマナー、GW、さらに職場見学や職場体験、採用面談の練習など就労プログラムとしての訓練はもちろんやっていきますし、最重要だと思います。
それとは別にハピネスサポーターではほかの就労移行と同じだと思いますが、全員を対象としたプログラム以外に個別に課題、つまり個別訓練に取り組んでもらっています。

このとき個別訓練はどのように仕事あるいは就労にかかわってくるのか?という疑問がでてきました。

事業所によってははっきりとした職務訓練を、特定の職業に照準をあわせた個別訓練として実施しているところもあります。専門学校などが母体の事業所に多いようです。

しかしハピネスサポーターでは色々なお仕事がある中で事業所として特定の職業に特化するは難しいです。利用者ごとのの希望や状況、能力、若干事業所の都合も入れた個別訓練になっています。

そこで、個別訓練の役割は何かという話ですが、まあ、パソコンの操作などはどこに行くにしても多少必要だろうとか、倉庫で働きたいからフォークリフトの勉強でもするか、などは分かりやすいですが、私は漢字検定とか、脳トレ、イラスト作成、編み物なども立派な個別訓練だと思っています。

なぜか?

ハピネスサポーターで身に付けていただきたいことの一つに成功体験があります。人は目標を達成すると幸福感を得ます。成功体験による達成感は仕事をする上で、欠かせないもののひとつです。努力が実を結ぶ体験をすると、実際の仕事をする場面でも頑張りがきくようになると思うのです。

だから、ハピネスサポーターの利用者の皆さんには何でもよいので目標定め達成してほしいと思っています。以前のブログにも書きましたが、人はビジョンがあると力を発揮しやすいです。ビジョンに沿った目標であればより成功しやすいし達成感も増します。一緒に成功体験をしてみましょう。